专利摘要:

公开号:WO1986004279A1
申请号:PCT/JP1986/000018
申请日:1986-01-17
公开日:1986-07-31
发明作者:Kiyoshi Inoue
申请人:Inoue Japax Research Incorporated;
IPC主号:B23H7-00
专利说明:
[0001] 明 細 ワイヤカ ツ ト放電加工方法及び婪置 技 術 分 野
[0002] 本発明はワイヤカ ツ ト放電加工装置に関し、 特に供袷リ一 ルから引き出され、 所定の経路を通過して、 被加工体の加工 に使用され、 回収装置に回収されるワイヤ電極を、 上記被加 ェ体の加工部を通過させた後、 これを折り返してもとの経路 に沿って溯行させ、 上記被加工体の加工部を再び通過させた 後、 これを回収、 廃棄するよう構成し、 この往復二本のワイ ャ電極により一つの被加工体に同時に加工を施す形式のヮィ ャカ ッ ト放電加工装置に関する。 背 景 技 術
[0003] 従来公知のヮィャカ ツ ト放電加工装置に於ては、 一旦加工 に使用されたワイャ電極は再利用されるこ とな く 、 直ちに廃 3¾ (^れ 0
[0004] このワイヤ電極は、 供袷ドラムから引き出され、 各種ガイ ドローラ等を経て、 被加工体を加工すべき作業場所に導かれ その作業場所を通って、 電極面収装置に引き取られる。
[0005] この加工場所を決定するため一対の電極位置決め用のダイ スその他の案内部材が、 通常は、 上記作業場所を挾むように カラムから伸長した一対のァームの先嬸部にそれぞれ取り付 けられている。
[0006] この加工部分に於いては、 ワイヤ電極は所定の張力の作用 下で、 上記案内部材間に直線状に張られ、 被加工体の加工さ れる部位と所定の加工間隙を保って対向せしめられ、 且つ、 それ自身の中心铀方向にフィ ー ドされており、 加工場所を通 過した使用済の電極は、 電極 I収ドラムに巻き取られたり、 切断されて面収され、 廃棄されるものである。
[0007] 従って、 ワイヤ電極は、 未だ充分に再使用できるかもしれ ないのに、 廃棄されると云う問題があった。
[0008] 又、 従来公知のヮィャカ ツ ト放電加工装置に於ては、 被加 ェ体と対向せしめられる加工部分では、 只 1条のワイヤ電極 しか存在せず、 この 1条のワイヤ電極の加工進行方向側の半 周面が被加工体の被加工面と対向し加工を行なう こととなつ ていた。
[0009] これらの対向面はいずれも円筒面であるため、 その間の間 隙が狭く 、 その間隙内に加工液を充分に供袷することが大変 に困難であり、 充分な冷却効果が得られないため、 高ヱネル ギの電流バルスを利用して高速加工を行なう ことができず、 加工能率が不充分であるという問題があつた。
[0010] 又、 上記の加工間隙が狭いため、 そこで発生する放電によ つて誘発される圧力の弛緩に時間が掛り、 そのため、 その残 留圧力の影響で、 ワイヤ電極が加工進行方向と反対側へ弓状 に撓み、 そのため加工輪郭線の鋭角部や小半搔円弧部分等で 加工精度が低下するという問題があった。
[0011] 更に、 上記ワイヤ電極は放電によりその外周面に多数の放 電ク レ―タが発生し、 凸凹に成ってしまうため、 特に被加工 体が厚手のものである場合には、 良好な加工面が得られない という問題もあった。 更にまた、 加工開始時には、 ワイヤ電極を各種ガイ ドロー ラ間に引き退したり、 電極位置決めダイ スの孔ゃ、 被加工体 に予め穿孔しておいた揷通孔等に揷通したり したりする必要 力 ある。
[0012] この作業は加工中ワイヤ電極を切断したときや、 連続して 複数の部品の切抜き加工を行なうようなときには、 その都度 やり直す必要があり、 大変面倒であった。 明 の 開
[0013] 本発明は、 これら多く の問題点を解決するためなされたも のであり、 その第一の目的は、 加工間隙を加工液供袷のため 好ましい形状に形成することにより、 充分な量の加工液を加 ェ間隙に供袷し、 加工効率及び精度を向上させる'ことにある, 又、 本発明の他の目的は、 ワイヤ電極の引退し作業を容易 且つ自動的に行なう ことができるワイ ヤカ ツ ト放電加工装置 を提供することにある。
[0014] 又、 本発明の更に他の目的は、 切断加工とその切'断面の仕 上加工が単一工程で同時に遂行でき、 良好な仕上面が得られ る新規なワイ ヤカ ツ ト放電加工装置を提供するこ とにある。 又、 本発明の更に他の目的は、 単一工程で例えば折線伏等 の複雑な切口形状を形成できる新規なワイヤカ ツ ト放電加工 装置を提供することにある。
[0015] - 又、 本発明の更に他の目的は、 ワイヤ電極を完全に無駄な く利用し、 資源の節約を図ることにある。
[0016] 而して、 本発明の要旨とするところは、 ワイヤカ ツ ト放 電加工装置に於て、 供給リ ールから引き出され、 所定の経路 を通過して、 被加工体の加工に使用され、 11収装置に画収さ れるワイヤ電極を、 上記被加工体の加工部を通過させた後、 これを折り返してもとの経路に沿って溯行させ、 上記被加工 体の加工部を再び通過させた後、 これを回収、 廃棄するよう 構成し、 更に、 この往復二本のワイヤ電極により一つの被加 ェ体に同時に加工を施し得るよう構成することにある。
[0017] 本発明の一実施例に於ては、 単一のヮィャ電極リ ールから 引き i されたワイヤ電極が、 一度加工に使用された後、 折り 返して逆方向に案内され、 再び前と同じ加工場所を通過し、 新規に送られて来るワイャ電極と共に被加工体の加工に利用 される。
[0018] このため、 本癸明に係るワイヤカ ツ ト放電加工装置には、 · 上記共通の加工場所を通過する往復二本のワイヤ電極により - 被加工体の同一箇所に、 略同時に二重に放電加工を施し得る ものである。
[0019] この加工場所では、 往復二本のワイヤ電極が、 それら自身 の中心铀に沿 て、 逆方向にフィ ー ドされる。 これらのワイ ャ電極は、 互いに密着していたり、 交叉していたり、 離れて いたりする。 又、 離れている場合には、 互いに平行であった り、 傾斜していたりする。
[0020] 本発明の代表的な実施例に於ては、 往復二本のワイヤ電極 は、 互いに平行に密着せしめられて使用される。
[0021] この場合、 二本のワイヤ電極と被加工体との三者の会合部 に、 ワイャ電極径に比べて比較的広い加工間隙が形成される ので、 一方に於ては、 、 加工液の流通が容易となって、 加工 間隙内に充分多量の加工液が流れるようになり、 冷却能力が 増進し、 厚板の加工が容易となり、 且つ、 大電流パルスを利 用して高能率で加工ができるようになって、 加工効率が向上 し、 又、 他の一方に於ては、 放電圧力の弛緩時間が大幅に短 縮されるので、 放電圧力に起因する電極の撓みが減少し、 加 ェ精度が向上すると共に、 大電流による高速加工が可能とな る。
[0022] 又、 これら互いに密着せしめられた往復二本のワイヤ電極 は、 望まし く は、 被加工体上の加工予定線の接線方向若しく は法線方向に常時整列するよう制御されるが、 場合によって は、 加工進行方向とは無関係に一定の方向に配列きれていて - もよい。
[0023] 又、 上記の往復二本のワイヤ電極のう ち、 既に使用された リ ター ン側の電極を、 加工予定線上で、 新たに供 されて く るヴァ ージン電極より先行させて切断加工を行なわせ、 新し く送られるワイヤ電極で上記切断加工された面の仕上げ加工 を行なうようにすることが望ましい。
[0024] 然しながら、 他の実施例では、'これらの'ワイヤ電極を互い に交叉させたり、 或距離引き離した状態で加工に使用するこ ともある。 そのような場合には、 夫々の電極位置は互いに別 異に制御され、 形状複雑な切口加工が一挙に行われることと なる。
[0025] 又、 これら二本のワイヤ電極に与える張力は、 同一とされ ることもあり、 又夫々個別に制御されることもある。
[0026] 而して、 上記の如く 、 加工部分を往復する形で折り返され た二本のワ イ ヤ電極により放電加工を行なう場合、 単に二本 のワイヤ電極で加工を行なう従来のワイヤ力 ッ ト放電加工に 比べて加工間隙が広く なり、 加工間隙が十分に供袷されて冷 却効果が増大し、 そのため大電流で劾率良く加工を行なう こ とが可能になることは前述の通りであるが、 従来公知の通電 ビンゃ通電ローラによっては、 往復二本のワイャ電極を平行 に整列させると共に、 そこを通過するこれら二本のワイヤ電 極に大電流を安定して供袷することが困難であった。
[0027] これらのワイヤ電極を平行に整列させ、 且つそこを走行移 動せしめられつ 、 あるこれら二本のワイヤ電極に対して、 電 極の走行を妨げたり、 電極表面を傷つけたりすることがな く 、 又、 ワイヤ電極に対して可能な限り広い接触面積を有し、 過 熱等を生じることな く大電流を通じ得るようにするために、 ここに開示されているような、 それぞれの外周面にワイヤ電 極の半分弱が丁度入る半円形断面の案内溝がニ条、 互いに平 行に設けられた一対の導電性のローラと、 上記ニ条の案内溝 が互いに対向してワイヤ電極を挾持し得る状態で、 上記一対 のローラを]!耘自在に支承する支持璣構と、 上記一対のロ ー ラに電気的に接繞又は接触する给電ブラ'シとにより構成され る給電装置を採用することがが推奨される。
[0028] 又、 上記支持機構は、 上記ローラの回耘铀に対してローラ がワイャ電極と接する点へ向かう半径方向に沿った弾性力を 付与するばね機構を含むことが望まし く、 更に又、 上記支持 璣構が、 上記一対のローラを互いに接離自在に支承する機構 を舍むことが望ま しい。
[0029] 本発明に於ては、 通常の加工と仕上げ加工とを並行して同 時に行ない、 全加工所要時間を大幅に短縮するため、 一本の ヮィャ電極を切断予定線上で他に先行せしめ、 これにより常 法に従って切断加工を行なわせると共に、 他の少な く とも一 本のワイヤ電極を前記先行するワイヤ電極に所望のシフ トを 与えて追従せしめ、 前記先行するワイヤ電極による切断加工 面の仕上を行なわせる。
[0030] 而して、 上記の如く 、 加工部分を往復する形で折り返され た 2本のワイヤ電極を、 被加工 と所定の微小間隙を保って 直線伏に張架し、 且つ位置決めし、 その整列方向を制御する ためには、 従来公知のヮィャカ ツ ト放電加工装置に於て用い ていた舟型ガイ ドゃダイ 型ガイ ド等の電極案内によっては 目的を達成できず、 何等かの新たな形態の電極案内が必要と なる。
[0031] このため、 加工部分に張架される二本のワイヤ電極 O位置 決めを行なうための新規なワイャ電極案内が提供される。
[0032] 上記目的を達成するため、 それぞれにワイヤ電極を保持す る切欠部が形成され、 その切欠部を有する面を互いに対向せ しめることにより ワイヤ電極を挾持する一対のガイ ド部材と、 上記切欠部が形成された面同士が互いに接離するよう上記ガ ィ ド部材の少なく とも一方を他方に対して相対的に変位せし める変位機構とを具備する電極案内装置が提供される。
[0033] なお、 上記ガイ ド部材の変位機構は、 ガイ ド部材の少なく とも一方をワイャ電極の張架方向に対して垂直な平面内で変 位せしめるものであっても良いし、 或いはワイヤ電極の張架 方向と平行な平面内で変位せしめるものであっても良い。
[0034] また上記一対のガイ ド部材又は該ガイ ド部材のワイヤ電極 と接触する部分は、 ダイ ヤモン ド、 ルビ一、 セラ ミ ッ クス等 の高硬度、 耐摩耗性で、 しかもワイヤ電極との表面摩擦の少 ない材料で作製されることが望ましい。 図 面 の 簡 単 な 説 明
[0035] 第 1図は本発明の一実施慈様の主要部分の稼動状態を示す 断図面、
[0036] 第 2図は第 1図に示した装置で使用されているワイャ電極 返送装置部分の拡大側面図、
[0037] 第 3図は第 1図に示された伏態にヮィャ電極をセッ トする 工程を示す装置要部の断面図、
[0038] 第 4図は上記第 3図に示した工程に続く工程を示す図、 第 5図は上記装置の別異の使用方法を示す断面図、 第 6図は上記装置の更に他の使用方法を示す断面図。
[0039] 第 7図は特別な張力調節装置を具備したワイヤ力'ツ ト放電 加工装置の一実施例を示す断面図、
[0040] 第 8図はそのワイャ電極折返部分の構成の詳細を示す一部 破断側面図、
[0041] 第 9図は本発明に係るヮィャ力 ,;/ ト放電加工装置の更に他 の実施例を示す断面図、
[0042] 第 10図は給電装置の一例を示す側面図、
[0043] 第 11図は第 10図中の Π - X I線に沿った上記袷電装置の断面 第 12図は上記袷電装置の一対の口一ラが互いに開離せしめ られた伏態を示す断面図、
[0044] 第 13図は袷電装置の他の一例を示す断面図、
[0045] 第 14図及び第 15図は上記とは別異の給電装置が使用される ワイヤカ ツ ト放電加工装置の一実施例とその機能を示す説明 図、
[0046] 第 16図乃至第 18図は、 第 14図及び第 15図に示したワイャカ ッ ト放電加工装置に於て使用されている給電装置の構造と使 用方法を示す拡大側面図、
[0047] 第 19図は本発明にかかるヮィャカ ツ ト放電加工装置の一実 施例を示す説明図、
[0048] 第 20図は前図に示したワイ ヤカ ツ ト放電加工装置で使用さ れるワイ.ャ電極案内の構成を、 その一対のガイ ド部材が開か れた状態で示す側面図、
[0049] 第 21図はその上面図、
[0050] 第 22図は前二図に示したワイヤ電極案内を、 ワイヤ電極の セッ ト作業が完了した伏態で示す側面図、
[0051] 第 23図はその上面図、
[0052] 第 24図は、 第 20図乃至第 23図に示したヮィャ電極案内ダイ スの使用時の状態を示す上面図、
[0053] 第 25図は、 第 24図中の A - A線に ¾つた断面図、
[0054] 第 26図は、 第 24図に示した装置の作動状態を示す上面図、 第 27図は、 上記とは別異のワイヤ電極案内の構成を、 その 一対のガイ ド部材が開いた状態に於て示す上面図、
[0055] 第 28図は第 24図に示したワイヤ電極案內を、 上記一対のガ ィ ド部材が閉じた状態に於て示す上面図、
[0056] 第 29図はヮィャ電極のセ 'ン ト作業が完了した状態を示す上 面図、
[0057] 第 30図乃至第 42図は、 それぞれ別異の加工方法による加工 状況を示す説明図である。
[0058] 以下、 順次説明する。 発明を実施するための最良の形態
[0059] 第 1図乃至第 6図中、
[0060] 1 は一本のワイヤ電極を折り返して往復二本とし、 この二 本のワイャ電極で加工を行なう本発明にかかるワイヤカ ツ ト 放電加工装置の主要部であり、
[0061] 2 は電極の供袷、 回収装置を具備する第一のアーム又は加 ェヘッ ド、
[0062] 3 は電極の返送装置を有し、 上記第一のアーム 2に対向し て設けられる第二のアーム又は加工へッ ドであり、 .
[0063] これ等はいずれも図示されていない加工璣のべッ ド上又は その側部その他適宜の場所に立てられた支持機構に取付けら れている。
[0064] 4 はワイヤ電極、 '
[0065] 5 は上記第一のアーム又は加工へッ ド 2内部に設けられた. ワイヤ電極供袷リ ール、 6 、 6 、 7及び 7 はガイ ドローラ、 8 はワイ ヤ電極にテンショ ンを与えるブレーキローラ、 9 は ピンチローラ、 10、 10は給電ローラ-、 11はワイ ヤ電極引取用 のキヤブスタ ン、 12はピンチローラ、 13はワイ ヤ電極返送装 置、
[0066] 14、 15、 16及び 17は、 それぞれ案内ローラ 18、 19、 20及び 21と上記案内ローラ 18、 19、 20及び 21を回動するモータ 22、 23、 24及び 25から構成されるヮィャ電極自動折返案内口一ラ アセ ンブリ 、 ノー
[0067] 18 a 、 19 a 、 20 a及び 21 a はそれぞれ上記案内ローラ 18、 19、 20及び 21に穿たれたワイヤ電極案内溝、
[0068] 18 b 、 19 b 、 20 b及び 21 bはそれぞれ上記ワイヤ電極案内 溝 18 a、 19 a、 20 a及び 21 aに連なる螺旋伏のワイヤ電極導 入溝、
[0069] 18 c、 19 c、 20 c及び 21 c はそれぞれ上記案内ローラ 18、 19、 20及び 21の円筒部、
[0070] 18 d、 19 d、 20 d及び 21 d はそれぞれ上記案内ローラ 18、 19、 20及び 21の先端部、
[0071] 22 a、 23 a、 24 a及び 25 a はそれぞれ上記モータ 22、 23、 24及び 25のシャフ ト、
[0072] 26は上記モータ 22、 23、 24及び 25が取り付けられた回転板、 27は上記回転板 26を回動するモータ、 27 a は上記モータ 27の シャフ ト、 28は上記モータ 27をワイャ電極 4に対して直交す る方向に移動するスライ ドテーブル、 29は上記スライ ドチー ブル 28が搭載される基台、 30はそれ自身 J;記スライ ドテープ ル 28上に搭載され、 上記モータ 27を支承し、 回動させるター ンテーブル、 31はワイ ヤ電極押出バー、 32は被加工体、 32 a は加工スター ト時にワイヤ電極を揷通するため上記被加工体 32に予め形成された細孔、 33は上記スラィ' ドテーブル 28を移 動させるモータ、 33 a は上記モータ 33のシャフ ト、 34は送り ねじである。
[0073] なお、 上記ナ'ィ ドローラ 7、 7及び袷電ロ一ラ 10、 10はそ れぞれ図中左右方向に移動でき、 折り返され二重となったヮ ィャ電極 4に一定の間隔及びノ又は角度を持たせるこ とがで き、 又、 図示されているように上記二本のワイヤ電極 4を挾 持して密着させることができるように構成されている。
[0074] 而して、 第一のアーム又は加工へッ ド 2側には、 ここに図 示されているワイャ電極供給リ ール 5、 ガイ ドローラ 6、 ブ レーキローラ 8、 ビンチローラ 9、 袷電ローラ 10、 キヤブス タ ン 11、 ビンチローラ 12の他、 図示されていないワイヤ電極 回収リ ール、 加工液供給装置、 袷電面路、 各種制御装置等が 設けられており、 又、 第二のア ーム又は加工へッ ド 3側にも 同様にガイ ドローラ 7 、 7及びワイヤ電極返送装置 13の他、 加工液供给装置、 袷電回路、 各種制御装置等が設けられてお り、 又、 図示されていないが、 被加工体 32は、 公知の加エタ ンク内に設けられたク ロステーブルにより、 X Yニ铀方向に フィ ー ドされ得る。
[0075] 而して、 第 1図に示された状態で、 ワイヤ電極 4ば、 供袷 リ ール 5から、 ブレーキローラ 8、 給電ローラ 10、 10、 ガイ ドローラ 7 、 7、 案内ローラ 18に至り、 ここで折り返しし びガイ ドローラ 7 、 7、 給電ローラ 10、 ' 10を通りキヤプスタ ン 12を経て図中右方商にある図示されていない回収装置に引 き取られる。
[0076] 被加工体 32は、 公知の数値制御装置によりフィ ー ドされ、 ヮィャ電極 4 と被加工体 32の間には、 公知の加工液と電圧パ ルスが供袷され、 ワイヤカ ッ ト放電加工が行われるが、 これ らは公知のものと同様であるから、 ここではこれ以上の説明 を省略し、 以下には、 電極の ト リ ー トメ ン トに就いて説明す る。
[0077] ヮィャ電極押出バー 31は、 図示されていない制御装置によ り、 上下方向の移動が可能なように支承されており、 上記押 出バー 31のワイャ電極 4 と接触する部分は半円形状に形成さ れている。
[0078] 而して、 被加工体を取り付けるときは、 該 3図に破線で示 されているように、 ワイヤ電極押出バー 31は上方に引き上げ られており、 ワイヤ電極は、 図中破線で示される位置 4 z に あり、 更に、 袷電ローラ 10、 10及びガイ ドローラ 7 、 7 は、 それぞれ上記押出バー 31が通過できるように離れている。 又 ピンチローラ 9 もブレーキローラ 8から隔離されている。 而して、 第 3図に示す如く 、 ワイャ電極供袷口ーラ 5から 引き出されたワイヤ電極 4が、 ブレーキローラ 8、 ガイ ドロ ーラ 6から、 破線で示されたように、 ビンチローラ 11.及びキ ャプスタ ン 12を経て図示されていないワイヤ電極 I収リ ール に巻き付けられると、 押出バー 31が下方に向かって移動を開 始し、 ワ イ ヤ電極 4を案内ローラ 18の位置迄押し下げる。
[0079] 即ち、 上記押出バ— 31は、 ワ イ ヤ電極 4を折曲げ がら、 一対の袷電ローラ 10、 10間を経て、 さらに下降し、 被加工体 32の細孔 32 aを通過し、 ガイ ドロ一ラ 7 、 7間を通ってワイ ャ電極 4を下方に押し下げて行く 。
[0080] 而して、 ワイヤ電極押出バー 31の先端の半円形伏に形成さ れた部分が、 案内ローラ 18の円筒部分 18 c の外周面と相対向 する位置に迄降下すると、 押出バー 31は停止する。
[0081] 然る後、 上記押出バー 31が若干上方に引き上げられて、 上 記押出バー 31の先端部分にワイヤ電極 4の小さいループが形 成される。
[0082] これと同時にモータ 27を搭載したスライ ドテーブル 28が押 出バー 31の方向に向かって移動を開始すると共に、 モータ 22 が作動して案內ローラ 18がその中心軸の周りに!!動する。 案内ローラ 18は、 第 2図に詳細に示されているように、 そ の外周面と一つの铀直角平面との交線に沿ってワイヤ電極案 内溝 18 aが設けられた円筒部 18 c と、 上記円筒部 18 c に隣接 して一体的に設けられ、 その外周面に頂部から上記ヮィャ電 極案内溝 14 aに連なる螺旋状のヮィャ電極導入溝 18 bが設け られた錐体部と、 細县ぃ円筒伏の先端部 18 d とか^形成され ている。
[0083] 尚、 他の案内ローラ 19、 20及び 21もそれぞれワイヤ電極案 内溝 19 a、 20 a及び 21 a の径が異なるのみで、 他の構成は上 記案内ローラ 18と同様である。
[0084] 而して、 案内ローラ 18の先嬸部分 18 dは、 上記スライ ドテ 一ブル 28が移動すると、 上記押出バー 31の先端部分に形成さ れた上記ヮィャ電極 4の形成するループ内に入り込む。
[0085] ヮィャ電極 4 は、. 引き続き行われる案内ローラ 18の押出バ 一 31方向への移動と、 上記案内ローラ 18の回勤に伴って案内 ローラ 18に形成された螺旋伏のヮィャ電極導入溝 18 bに巻き 込まれ、 次いで上記ワイ ヤ電極導入溝 18 bを通過してワイ ヤ 電極案内溝 18 a へ導かれる。
[0086] ワイ ヤ電極 4が、 ワイヤ電極案内溝 18 a に入り、 そこで案 内ローラ 18に巻き付られると、 押出バー 31が上方に引き上げ られ、 ワイャ電極 4のセ ツ トが完了する。
[0087] 而して、 通常の加工の場合には、 给電ローラ 10、 10及びガ ィ ドローラ 7、 7が、 それぞれワイヤ電極 4の方に移動し、 上記案内口ーラ 18によって二本に折り返されたワイャ電極 4 が、 第 1 ·図に示されているように密着せしめられるか、 また は第 5図に示されているように所定の間隔に近接せしめられ る。
[0088] 即ち、 ワイ ヤ電極 4 はワイャ電極供給リ ール 5からガイ ド ローラ 6及び給電ローラ 10、 10を経て、 被加工体 32を貫通し、 第二のアーム又は加工へッ ド 3側に設けられたガイ ドローラ 7、 7を経由し、 案内ローラ 18に巻き付いて折り返され、 ガ イ ドローラ 7、 7から被加工体 32を径て、 ガイ ドローラ 6、 キヤブスタ ン 11及びビンチローラ 12を通過して、 第一のァー ム又は加工へッ ド 2側に設けられた図示されていないヮィャ 電極回収ローラに回収されるようになる。
[0089] 而して、 ガイ ドローラ 7、 7及び袷電ローラ 10、 10間の間 隔を調節して、 往復二本の電極 4間の間隔を所定の値とする 場合、 ガイ ドローラ 7、 7 とワイヤ電極 4 との間に適切な接 触圧力が作用し、 特にガイ ドローラ 7 との接触部に於てヮィ ャ電極 4に適度の塑性加工が加えられることが望ましいが、 案内ローラ 18の円筒部 18 c の直径が一定であると、 この接触 圧力及び塑性加工量は往復 2本のワイャ電極間の間隔により 大幅に変動するので、 上記間隙に対応する適切な円筒部径を 有する案内 π—ラを用いる必要がある。
[0090] そのため、 本実施例に於ては、 それぞれ円筒部直径の異な る複数の案内ローラ 18、 19、 20及び 21が採用されている。 そ れらは画転板 26に取り付けられているモータ 22、 23、 24及び 25の出力軸にそれぞれ取り付けられており、 モータ 27によつ て上記画耘板 26を回転させることにより、 所望の曲率半径を 有するのワイ ヤ電極案内溝を有する案内ローラを随時選択、 使用することができる。
[0091] 即ち、 往復する二本のワイ ヤ電極 4間の間隔を狭く保って 加工を行なう場合には、 第 5図に示す如く 、 径の小さいワイ ャ電極案内溝を有する案内ローラ 21を選択し、 間隔を広く保 つて ¾0ェを行なう場合には、 第 5図に示す如く、 径の大きい ヮィャ電極案内清 18 aを有する案内ローラ 18を選択する。
[0092] なお、 この際二本に折り返されたワイヤ電極 4の間隔を若 干広く又はより狭.く 張設する場合は、 袷電ローラ 10、 10及び ガイ ドローラ 7、 7の一方又は双方を移動させ、 間隔の調整 を行なう。
[0093] 更にまた、 加工形状によっては、 二本に折り返されたワイ ャ電極 4を、 被加工体 32の加工部分で交叉させた伏態で加工 を施すことも可能である。
[0094] この場合には第 6図に示す如く、 押出バー 31によって案内 ローラの案内溝にワイ ヤ電極 4が巻き付けられた後、 画転板 26を画動するモータ 27が搭載されたタ一ンテーブル 30を 180 度画耘すると共に、 给電口.一ラ 10、 10及びガイ ドローラ 7、 ' 7の位置を調節して、 交叉点の位置を調.整する。
[0095] なお、 面転板 26を画転して案内ローラを選択することによ り、 ワイ ヤ電極 4の交叉位置を被加工体 32の加工部分より上 方又は下方に設定することができ、 更にワイヤ電極 4を交叉 させた状態で给電ローラ 10、 10及びガイ ドローラ 7、 7のそ れぞれを図中右又は左方向に移動することにより、 被加工体 32の加工部分以外の所望の位置で上記ヮィャ電極 4を交叉さ せることができる。
[0096] また、 図示されていないが、 ワイ命電極 4の往路又は復路 の一方を被加工体 32の主平面に垂直とし、 他の一方をこれに 対して傾斜させた状態で加工することもできる。
[0097] 而して、 二本のワイヤ電極 4間に一定の間隔を持たせて加 ェする際に、 上記二本のヮィャ電極 4間を所定の間隔に容易 且つ短時間に設定することができ、 また、 ワイヤ電極 4を被 加工体 32の加工部分で交叉させる場合には、 その相互の位置 を自由に設定することができるが、 それらの場合往復するヮ ィャ電極 4の位置関係に応じて常に最適な案内口一ラが選択 利用できるので、 複雑な形状の加工であっても容易に且つ高 精度で実行できるものである。
[0098] なお、 本実施例に於ては、 案內溝の径が異なる複数の案內 ローラとモータとを回耘板に取り付け、 上記回転板をモータ によって回転して所望の案内ローラを選択したが、 この回転 駆動装置はモータに限定さ.れず他の公知の駆動装置が利用で きるものである。 又'、 画転板に案内ローラ及びモータを 4組 設けたが、 その数は装置に応じて適宜に增減'し得るものであ り、 更に、 ワイヤ電極 4の案内装置を給電ローラ 10、 10及び ガイ ドローラ 7、 7 とによって構成したが、 これらに変えて 公知の案内ダイ ス又は舟形ガイ ド等々が利用できるものであ り、 更にまた、 上記'機構をスライ ドテーブル及びター ンテー ブルに取り付けるよう構成したが、 この構成もこれらに限定 されるものでな く他の公知の移動機構が利用できるものであ り、 又、 各案内ローラをそれぞれのモータのシャフ トに直接 取り付けたが、 ギヤ等を介して取り付けたり、 案内ローラの 画勤速度を制御できるように構成することも推奨される。 而して、 上記の如く往復 2本のワイヤ電極で加工を行なう 場合に於ても、 加工部分に於てはワイヤ電極に対して強い張 力を加えてこれを一直線伏に張架する必要があるが、 この場 合ワイヤ電極は加工部分を 2回通過させられるため、 その表 面の消耗が大き く またその引張り強度等も低下するため、 電 極の切断事故等を回避するためには電極の張力を通常の場合 に比べて一層厳密に制御する必要がある。
[0099] 然しながら、 ワイヤ電極の折返点を規定するローラその他 の電極案内の摩擦、 電極同士の摩擦、 或いはブレーキローラ のブレーキ力の経時変化等のため、 ワイヤ電極に対する張力 を一定に保持することは困難であり、 そのため電極が切断し たり加工精度が低下することがあり、 此の問題は特に大型の 装置に於て深刻である。 これらの理由その他の事情から、 特 に大型のヮ一クを加工する装置に対しては前述の実施例は必 ずしも最適のものとならない。
[0100] この問題点を回避するため、 及び、 特に大型のワークを加 ェする装置として、 以下に述べるよう構成することが推奨さ れ ¾
[0101] 而して、 第 7図及び第 8図中、 41は加工タ ンク、 42は加工 タ ンク内に設けられた載物台、 43は戴物台 42上にク ラ ンプ等 で固定された被加工体、 44はワイ ヤ電:極、 45はワイ ヤ電極供 袷及び回収装置を収納した筐体、 46は上記筐体 45を図中 X - Y二軸方向に移動させることにより ワイャ電極 44と被加工体 43間の相対的加工送りを行なう駆動璣構、 47はワイヤ電極折 返機構、 48は上記筐体 45の移動に対応して上記折返機構 47を 図中 X - Y二軸方向に移動させる駆動機構であり、 又、 50は 筐体 45の支持枠、 51はワイ ヤ電極供袷ドラム、 52 , 52 はブレ 一キローラ、 53 , 53 はガイ ドローラ、 54 , 54 は通電ビン、 55 は電極位置決めガイ ド、 56はキヤプスタ ン、 57はビンチロー ラ、 58は電極巻取り ドラムであり、 上記駆動機構 46中、 60、 60は加工タ ンク 1 の上辺に設けたガイ ドレール、 61、 61は上 記ガイ ド レール 60、 60に沿って図中 Y軸方向に移動する枠体、 62は加エタ ンク 1 の側壁上に設けられ上記枠体 61、 61を Y軸 方向にフィ一 ドするためのモータ、 63は上記枠体 61、 61間に 掛け渡され上記筐体 45の支待枠 50を X軸方向に摺動自在に支 承するガイ ド レ ール、 64は上記枠体 61、 61間に掛け渡される と共に上記支持枠 50に設けられた雌ネジ部にねじ込まれた送 りネジ、 65は上記送り ネ.ジ 64を画転せしめることにより筐体 45を図中 X铀方向に沿って移動させるモータである。
[0102] また、 ワイヤ電極折返機構 47を拡大して示す第 8図中、 70 はワイ ヤ電極 44の折返点を規定する電極案內であるところの 折返ローラ、 71は上記折返ローラ 70を回転自在に保持するホ ルダ、 72、 72は往復するワイヤ電極 4を互いに接触せしめる 押え.ローラ、 73、 73は押えローラ 72、 72を保持するためホル ダ 71に 11動自在に軸支されたアーム、 74、 74 (その一方は図 では隠れて見えない。 ) は押えローラ 72、 72を互いに当接せ しめる方向にスプリ ングカを付与するため上記アーム 73、 73 とホルダ -71間に設けられた引張りバネ、 75は上記ホルダ 71の 下面に取り付けられたロ ッ ド 76、 76にネジ 77、 77によって着 脱可能に取り付けられた重錘、 78は後述の送りネジ 84により ガイ ド レール 83に ¾つて X铀方向に移動せしめられるガイ ド ブロ ッ ク、 79は上記ガィ ドブロ ックの上面に直立するよう固 着され上記重錘 75の中心に明けた孔 75a 内に挿通されて重錘 を上下方向にのみ移動自在に保持して重錘の横振れを防止す るビンである。
[0103] 更にまた、 上記折返機構 47を図中 X Z Y铀方向に沿って移 動させるための駆動機構 48中、 80、 80は加エタ ンク 1 の底面 に設けたガイ ド レール、 81は上記ガイ ド レール 80、 80に沿つ て図中 Y軸方向に移動する枠体、 82は加工タ ンク内部に固定 され上記淬体 81を Y铀方向にネジ送りするためのモータ、 83 は上記枠体 81上に取り付けられ前記ガイ ドブロ ック 78を図中 X轴方向に摺動自在に支承するガイ ド レール、 84は上記ガイ ドブロ ック 78に設けた雌ネジ部 ねじ込まれた送りネジ、 85 は上記送りネジ 84を画転せしめることによりガイ ドブロ ック 78を X軸方向に沿って移動させるモータである。
[0104] なお、 通電ビン 54、 54を介して、 ワイヤ電極 44と被加工体 43間に放電加工用の電圧パルスを印加する電源装置や、 加工 部分に加工液を供袷するための加工液噴出ノ ズル、 更にはモ ータ 62、 65、 82、 85等を制御してワイヤ電極と被加工体間に X Z Y軸方向に沿った加工送りを付与するための数値制御装 置等は図では省略してある。
[0105] 而して、 キヤブスタン 56を回転させること.により ワイヤ電 極供給ドラム 51から引き出されたワイャ電極 44は、 ブレーキ ローラ 52、 52、 ガイ ドローラ 53、 53、 通電ピン 54、 54、 電極 位置決めガイ ド 55等を経て、 被加工体 43と微小間隙を介して 対向せしめられる加工部分へ引き出され、 加工部分を通過し たワイ ヤ電極は折返しローラ 70によって折り返されて再度加 ェ部分を通過した後、 電極位置決めガイ ド 55、 通電ビン 54、 54、 ガイ ドロ一ラ 53、 53、 キヤプスタ ン 56及びビンチローラ 57を経て、 電極巻取り ドラム 58に回収されるよう連続的若し く は間欠的にゆつ く り と走行せしめられる。
[0106] このとき、 ワイヤ電極 44と被加工体 43間には通電ビン 54、
[0107] 54を介して、 図では省略した電源装置から放電加工用の電圧 パルスが印加されて放電が行なわれると共に、 加工部分には 図では省略した加工液噴出ノ ズルを通じて水その他の加工液 が供給され、 このとき生じる放電侵蝕によつて加工が行なわ れるようになっている。
[0108] また、 ワイヤ電極 44と被加工体 43間の加工送り は、 図では 省略した数値制御装置を利用して駆動機構 46のモータ 62及び 65を制御することにより、 ワイャ電揮供给ドラム 51から巻取 り ドラム 58までの各種構成要素から成るワイ ヤ電極供袷及び 回収装置を収納した筐体 45を、 図中 X Z Yニ轴方向へ移動さ せ、 またこれと同期して駆動機構 48のモータ 82及び 85の作動 を制御してガイ ドブロ ック 78を X Z Yニ铀方向へ移動させ、 これにより電極折返しローラ 70を移動させることによって行 なわれる。
[0109] 筐体 45とガイ ドブロ ック 78の移動方向及び移動量を完全に 一致させれば、 ワイ ヤ電極 4 は垂直に保たれた状態で加工送 りがなされるが、 両者を别々に移動させるようにすればワイ ャ電極を所望の角度に傾けた状態で加工することができ、 テ ーパ加工等が可能となる。
[0110] 而して、 加工部分に張架された往復 2本のワイヤ電極 44の 張力は、 ワ イ ヤ電極の折返点を規定する折返しローラ (電極 案内) 70とそのホルダ 71及びこれに取り付けられた重錘 75等 の全荷重によつて一義的に決定されるようになつている。 即ち、 折返し口 -ラ 70のホルダ 71'に π ッ ド 76、 76を介して 取り付けられた重錘 75の中心部には、 第 2図に示す如く孔 75 aが明けられ、 この孔にガイ ドブロ ック 78に取り付けた横振 れ防止ビン 79が摺動自在に揷通されるようになつている, そのため、 重錘 75は前記加工送りのためのガイ ドブロ ック の移動に同期、 追従して X Z Y铀方向に移動せしめられると 共に、 上下方向にはビン 79に沿つて自由に昇降し得るように なっているので、 その横振れが防止される。
[0111] 従って、 重錘 75やホルダ 71等の全荷重はワイ ヤ電極 44に負 荷され、 ワイヤ電極の張力はこの荷重により一義的に決定さ れ、 そのため加工期間中その張力は常に一定に保持されるも のである。
[0112] ワイ ヤ電極として例えば直径 0,2〜 0 . 3 «程度の銅合金線 材を使用する場合の重錘その他の全荷重は 3〜 5 kg程度が好 適である。
[0113] なお、 使用するワイヤ電極の太さその他の特性或いは加工 条件に応じて張力'を.変更する場合には、 ネジ 77、 77を取り外 して重錘 75を別の重量のものと交換すれば良い。
[0114] アーム 73、 73の先端に回転自在に取り付けられた押えロー ラ 72、 72は、 引張りバネ 74、 74の作用により互いに当接する よう付勢され、 これにより加工部分に於ける往復 2本のワイ ャ電極を互いに密着させるようになつている。
[0115] 第 9図は、 筐体 45の駆動璣搆 46及びガイ ドブロ ック 78の駆 動機構 48の駆動力源としで、 ίί常のモータ 62、 65、 82、 85の 代りにリ ユアモータを使用した実施例を示しており、 同図中 第 7図に示したものと同一の符号を付したものはそれらと同 一の構成要素を示す。 更に、 66は加エタンク 41の側壁に取り 付けられたリニァモータの一次側固定子、 67は Y铀方向に移 動可能な捽体 61に固着され上記固定子 66に近接して配置され た二次側可動子、 68はガイ ドレール 63を二次側リ アク ショ ン レールとして X铀方向に移動する一次側可動子であり、 また 86は加工タ ンク 41に取り付けられたリ ニアモータの一次側固 定子、 87は Y軸方向に移動可能な枠体 81に固着され上記固定 子 86に近接して配置された二次側可動子、 88は枠体 81に取り 付けられた一次側面定子であり、 ガイ ド レール 84に沿って X 軸方向に移動する前記ガイ ドブロ ック 78が上記一次側固定子 88に対する二次側可動子として作動するようになつている。 駆動機構 46の Y铀方向移動用のリ ニァモータの一次側面定 子 66への駆動電流並びに X軸方向移動用のリ ニアモータの一 次側可動子 68への駆動電流を制御するこ とによって筐体 45を X Z Y平面内で所望の方向へ移動させることができ、 また、 ; 駆動機構 48の Y軸方向移動用のリ ニアモータの一次側固定子 86への駆動電流並びに X铀方向移動用のリ ニアモータの一 側固定子 88への駆動電流を制御することによってガイ ドブロ ック 78を X / Y平面内で所望の方向へ移動させることができ、 これにより被加工体 43に対してワイ ャ電極 44がフイ ー ドされ と とな 3 0
[0116] 第 9図に示すワイャ電極折返機構 47の作用は第 7図及び第 8図に示したものと同様であり、 重錘 75は横振れ防止ピン 79 によつてその橫振れが防止されると共に上下方向には自由に 移動できるようになつているため、 ワイヤ電極の張力は上記 重錘等の荷重によって一義的に決定され、 加工期間中常時一 定に保たれるものである。
[0117] 尚、 電極折返機構 47が橫振れ防止ピン 79から外れたりガイ ドブロ ック 78に接触したりすることのないよう その上下位置 を検知するセ ンサを設け、 当該セ ンサからの出力信号に基づ きブレーキローラ 52、 52のブレーキ力を自動的に調節して電 極折返機構 47の位置を一定の高さ範囲に維持するよう制御す ることも推奨される。 また、 図示した実施例に於ては、 加工 送りを実現するため、 被加工体は固定しワイヤ電極を X Z Y 方向に移勤させるよう構成したが、 これとは逆にワイヤ電極 は一定位置に保持し、 被加工体を移動させるようにしても良 い。 その場合には駆動機構 46及び 48を^ける代りに、 被加工 体 43を Xノ Yニ铀方向に移勤せしめ得るク ロススライ ドテー ブル等に搭載して加工を行なう。 更にまた、 電極折返しロー ラに対する重綞の取付け手段や方法並びにその横振れ防止璣 構も上記の実施例に限定されず様々な形態のものが利用でき る。 . . . . 上記実施例に於ては、 ·往復いずれのワイヤ電極にも共 通の張力付加装置により張力を与えていたものであるが、 復 路のワイヤ電極は放電により多数の傷が生じているばかりで な く 、 材質も务化しており、 案内ローラで折り返されること により、 全体的に強度も低下し脆く なつているため、 復路で 断線を生じることがあり、 従ってその都度加工を中断してヮ ィャ電極を所定の電極供給経路に沿って供給しなければなら ないと云う問題点があった。 従って、 ワイヤ電極の移動送り は往路と復路では上記ヮィャ電極に付与する張力を変える必 要がある。
[0118] そのため、 上記往復二本のワイヤ電極に、 他方のそれとは 無関係にそれぞれ最適の張力を付与しつつ加工を行ない、 加 ェ中断線等が生ずることがなく县時間にわたり安定した加工 を行ない得るよう構成することが推奨される。 / /00018
[0119] - 2 5 - 而して、 上記の目的は、 往復二本のワイヤ電極に、 互いに 他方のそれとは無関係にそれぞれ上記ワイヤ電極に最適の張 力を付与し得る装置を設けることによつて達成される。
[0120] 以下、 再び第 1図及び第 2図に戻って説明する。
[0121] 前の説明では特に明らかにはしなかったが、 放電加工中、 電極折返しローラ 18は、 モータ 22に依って駆動されることが なく 、 ワイヤ電極 4の移動に伴い自由に回動せしめられもの である。
[0122] そのため、 往復する二本のワイヤ電極張力は、 電極折返し ローラ 18の回動抵抗や、 折り返される際受ける塑性加工によ り多少の影響を受けるとしても、 その影響は僅少であり、 実 質的に同一とみ.られる。 . 一方、 上記往復二本とされたワイヤ電極 4のう ち'、 往路 のワイャ電極 4は放電により硬度が低く く なるが、 加工部を 通過した後もなお想到の強度を保持し: Tいる。
[0123] このワイヤ電極 4 は、 案内ローラ 18によって折り返される ときは再び硬度が増加するが、 復路のワイャ電極 4 は往路に 於ける放電によりその表面の傷みが激し く 、 かつ復路に於け る再度の放電によって硬度が低く く なり、 全体的に脆く なつ ている。
[0124] 従って、 往路のワイヤ電極 4 と復路のワイヤ電極 4にはそ れぞれ適切な張力を付与する必要がある。
[0125] このため、 加工中、 キヤプスタ ン 1 1と共にモータ 2.2を作動 させ、 電極折返し案内口—ラ 15を一定の トルクで画動させ、 これにキヤブスタ ンとしての機能を分担させることが推奨さ れる。 然るときは、 加工中、 往路のワイヤ電極 4にはブレーキ口 ーラ 9 とキヤプスタ ン 11によってかけられている張力に、 更 に案内ローラ 18の画動に伴う張力が加わり、 強い張力がかけ られるが、 これと反対に、 案内ローラ 18を通過した復路のヮ ィャ電極 4にかかる張力は、 案内ローラ 15の回動により与え られる分だけ減殺されるものである。
[0126] 従って、 案内ローラ 18によりワイヤ電極 4に適切な張力を 与えることにより、 往路と復路に於てヮィャ電極にそれぞれ 最適の張力を与えることができる。
[0127] なお、 ワイヤ電極への張力付与としては、 上記の案内ロ ー ラの他、 他の公知の方法が利用できるものである。
[0128] 次に、 第 14図及び第 15図を参照しっ ゝ、 本発明を実施する のに好適な給電装置が取り付けられていワイ ヤカ ツ ト放電加 ェ装置の構造とその機能の概略を説明する。
[0129] 第 14図及び第 15図中、 501は図示されていないベッ ドから 起立したカ ラム、 502は上記カ ラム 501 に対して図中上下方 向へ移動可能に且つ加工位置へ向けて突出するよう設けられ- た第一のアーム又は加工へッ ド、 503は上記第一のアーム又 は加工へッ ド 502 と平行に、 上記カ ラム 501 に对して図中上 下方向へ移動可能に且つ加工位置へ向けて突出するよう設け られた第 2 のアーム又は加工へッ ド、 504はヮィャ電極、 505 はワイヤ電極供袷ドラム、 506乃至 510及び 512はワイヤ電 極供袷のためのガイ ドローラ、 511はブレーキローラ、 513 はブレーキ π—ラ 511 に対して接離可能に設けられたビンチ ローラ、 514は電極折返しローラ、 A及び Bは本発明に係る 給電装置に設けられている通雷のためのローラ、 515は第 1 のアーム又は加工へッ ド 502 側に設けたヮィャ電極回動装置、 516 は面動装置 515 内に取り付けられた電極位置決め用の舟 型やダイ ス型等の案内、 517は第 2のアーム又は加工ヘ ン ド 503 側に設けたヮィャ電極回勤装置、 518は回動装置 517 内 に取り付けられた電極位置決め用の舟型やダイ ス型等の案内、 519 は上記電極折返しローラ 514 を第 2 のアーム又は加工へ ッ ド 503 側で保持してヮィャ電極 504 を Uターンさせて第 1 'のアーム又は加工へッ ド 502 側へ送り返す電極返送装置、 520 及び 521 は押えローラ、 522はキヤブスタ ン、 523はキヤプ スタ ン 522 に対して接離可能に設けられたピンチローラ、 524 乃至 526 はワイヤ電極回収のためのガイ ドローラ、 527は電 極巻取り ドラ ム、. 528は伸縮可能なテレスコ ビック電極搬送 装置.、 529は分割型の加工液同軸噴出ノ ズル、 530は加エタ ンク、 531は加エタ ンク内に設けられた載物台、 532は X軸 方向移 ¾テーブル 533 及び Y軸方向移動テーブル 534 並びに それらの駆動モータ 535 及び 536 等から成るク ロ ススライ ド テーブル、 537はベッ ド、 538は載物台 531 上にク ラ ンプ等 で固定された被加工体、 539は通電ローラ A及び Bを介して ワイヤ電極 504 と被加工体 538 間に放電加工用の電圧パルス を印加する電源装置である。
[0130] 而して、 第 14図は、 加工準備段階に於いてワイヤ電極 504 をセ ッ 卜する手順を示している。
[0131] 当初の段階では、 ヮィャ電極供給ドラム 505 から引き出さ れたワイヤ電極 504 は、 ワイヤ電極供給のためのガイ ドロー ラ 506 乃至 510 及びブレーキローラ 511 を経て、 これから図 中点線で示す如く 直接キヤブスタ ン 522 及びビンチローラ 523 へ導かれ、 次いで電極回収のためのガイ ドローラ 524 乃至 526 を経て電極巻取り ドラム 527 に回収されるよう接続されてい る。
[0132] このとき、 ガイ ドローラ 507 、 599 並びにビンチローラ 513 はいずれもそれぞれに対応するガイ ドローラ 505 、 508 及び ブレーキローラ 511 から離れており、 押えローラ 521 もガイ ドローラ 512 から離れ、 給電装置の通電用ローラ璣構 A及び Bも互いに離れ、 押えローラ 520 も第 6図に示すような加工 中に於ける位置より も図中右側へ変位した状態にある。
[0133] 又、 電極位置決め案内 516 及び 518 を有する電極回動装 g 515 及び 517 は図中左側へ退避せしめられ、 分割型加工液噴 出ノ ズル 529 も開いた状態にあり、 更に又、 加工中は電極返 送装置 51 側に移動して保持される折返しローラ 514 も、 第 ' 5図に示す状態に於ては電極搬送装置 528 の先端に取り付け られた状態にある。
[0134] 而して、 加工を開始するに当たっては、 油圧或いはモータ 等を動力源として伸縮するテレスコ ビック'電極殿送装置 528 を、 図に示す如く徐々に伸县させる。
[0135] 然るときは、 ガイ ドローラ 511 とキヤプスタ ン 521 の間に 張設されているワイヤ電極 504 は、 電極锻送装置 528 の先端 に取り付けられている電極折返しローラに電極 514 に引っ掛 けられて図中下方へ引き伸ばされる。
[0136] ' その際、 ガイ ドローラ 507 、 509並びにビンチローラ 513 等はそれらに対応するガイ ドローラ 505 、 508及びブレーキ ローラ 511 から離れているため、 ワイヤ電極 504 は電極搬送 装置 528 の伸县に伴って供袷ドラム 505 から自由に引き出さ れる。
[0137] 折返しローラ 514 の外周にはワイヤ電極が脱落しないよう にこれを保持し、 案內するための溝が形成されている。
[0138] 而して、 電極搬送装置 528 が伸县してその先端が第 2 のァ —ム又は加工へッ ド 503 内に設けた電極返送装置 519 に達す ると、 折返しローラ 514 は電極搬送装置の先端から離脱し、 返送装置 519 によって捕捉される。
[0139] 以上の如く して、 折返しローラ 514 が第 2 のアーム又は加 ェへッ ド 503 に設けた電極返送装置 519 の側へ移動、 保持せ しめられると、 ワイヤ電極 504 は第 1 のアーム又は加工へッ ド 502 と第 2のアーム又は加工へッ ド 503 との間を往復する 状態で y字伏に張設せしめられた状態となる。
[0140] 然る後、 第 15図に示す如く 、 電極搬送装置 528 を完全に縮 小し、 次いで押えローラ 520 及び 521 を図中左方向へ移動さ せて第 1及び第 2 のアーム又は加工へッ ド間を往復している ワイヤ電極を互いに接近、 接触させると共に、 ガイ ドロ—ラ
[0141] 507 、 509 並びにピンチローラ 513 をそれぞれガイ ドローラ 505 、 508 及びブレーキローラ 511 に当接せしめ、 給電装置 内の通電用ローラ A及び Bを互いに接触せしめ、 更に又、 電 極画動装置 515 及び 517 を図中右方向へ移動させて、 電極位 置決め案内 516 及び 518 により ワイャ電極を一定位置に保持 し、 キヤブスタ ン 522 を回転させることにより ワイャ電極を ゆっ く り と走行せしめる。
[0142] 次いで、 分割型加工液噴出ノ ズル 529 を閉じた後、 加工液 の供給を開始し、 電源装置 539 をオンとしてワイャ電極 504 と被加工体 538 間に電圧パルスを印加すれば放電加工を開始 できるよう になる。
[0143] 然るときは、 ク ロススライ ドテーブル 532 のモータ 535 及 び 536 を図では省略した数値制御装置の指令に基づき駆動し て、 ワイヤ電極 504 と被加工体 538 間に所定の間隙が保持さ れるよう制御しつ、、 被加工体をフィ一ドすれば、 被加工体 が所望の形伏にカ ツ トされるものである。
[0144] 尚、 加工期間中は、 電極回動装置 515 及び 517 によって、
[0145] 2本のワイャ電極を保持している案内 516 及び 518 の回動角 度は、 例えば、 加工部分に張架され'た 2本のワイャ電極の中 心を結ぶ線が常時加工進行方向と一致するように制御され得 る。
[0146] 而して、 加工期間中は、 上記の如く 、 第 1及び第 2のァー ム又は加工へッ ド間で折り返された往復 2本のヮ 'ィャ電極に よって加工が行なわれるものであり、 以下に説明する给電装 置は、 この 2本のワイヤ電極に通電を行なうために利用され 得る。
[0147] 以下、 第 10図乃至第 13図を参照しつ、上記給電装置の構成 について説明する。
[0148] 第 10図乃至第 13図中、 A及び Bは加工中ワイヤ電極 504 、 504 を挾んで互いに対向せしめられる一対のローラ機構であ り、 そのう ち、 101 、 101' は少なく ともその外周部分があ る程度耐摩性を有する導電性の材料、 例えば所謂超硬合金と か、 Cu - Wや A g - W合金、 又はその他の Cu、 Ag系合金等で作 製され、 その外周面にそれぞれ二重の案內溝 101 a、 101 a及び 101 aゾ 、 101 a が形成された通電ローラ、 102、 102κ は図 示しない支持機構を介してローラ 101、 10 をそれぞれ回 転自在に抠支する支铀、 103、 103y は支铀 102、 102^ を それぞれその中心輪方向と直角な方向に一定範囲内で移動自 在に支承する支持枠、 104、 104、 及び 104, 、 104, はヮ ッ シャ、 105、 105、 及び 105, 、 1057 は、 それぞれ対応 する支軸 102、 102, の両端に固く取り付けられた铀保持板、 106、 106、 及び 106, 、 106^ はそれぞれ軸保持板 105、 105、 及び 105Z 、 105κ に固着されたビン、 107、 107、 及び 107^ 、 107' はそれぞれ上記支持枠 103、 103^ に固 着されたビン、 108、 108、 及び 108, 、 108' は上記ビン 106と 107の間及びピン 106 と 107, の間にそれぞれ懸け 渡された引張りバネ、 109及び 10 はそれらの一端同士が 蝶番状に互いに画動自在に連結され、 且つ、 それぞれの自由 端に上記支持枠 103、 及び 103Z が取り付けられた回動ァー ム、 110、 11 ( はそれぞれ回動アーム 109、 及び、 支持枠 103κ に取り付けられ、 上記通電ローラ 101、 10 の側面 に接触せしめられる給電ブラ シである。
[0149] 而して、 第 14図に示した如く 、 電極搬送装置 528 が次第に 降下して電極折返しローラ 514 に卷き掛けたワイヤ電極 504 を第 2 のアーム又は加工へッ ド 503 に設けた電極返送装置 519 に掛け渡す迄の間は、 この袷電装置を、 第 12図に示す如く 、 蝶番状に連結された一対の回動アーム 109、 を開離さ せ、 一対のローラ機構 Αと Βを互いに離隔せしめて、 電極搬 送装置 528 の通過を阻害しないようにしておく 。
[0150] ワイ ヤ電極の張設作業が完了し、 第 15図に示す如く加工部 分に往復 2本の電極が張られた時点で、 袷電装置の面動ァー ム 109、 109Z を回動させ、 第 11図に示す如く ローラ 101、 10 を対向させ、 ローラの外周面に形成された二重の案内 溝 101a、 101 a、 及び、 l O l aZ 、 lo i a 間に 2本のワイヤ電極
[0151] 504、 504をそれぞれ挾持せしめる。
[0152] 简、 図では省略してあるが、 画動アーム 109、 109κ の駆 動機構や、 両アームを第 11図に示すような状態に保っための ロ ック機構を設けることは当然である。
[0153] 以下、 第 10図及び第 11図を参照して通電加工中の状態に就 いて説明する。
[0154] 尚、 ローラ機構 Αと Β とは、 互いに略同一の構成であるの で、 ここではローラ機構 Aの構成を中心に説明する。
[0155] ローラとワイヤ電極と間の接触状態^良好に保っため、 口 ーラ 101 の外周面に形成さ.れる二重案內溝 101a、 101aの瀵直 - 角断面に於ける曲'率半径は、 ヮィャ電極 504 の半径と完全に 同一であることが望ましいが、 電極半径より小さいと電極が 溝.から浮き上がった伏態となり'、 接触抵抗が増大するので、 完全に電極半径と同一か若し く はそれより僅かに大きい程度 に設定することが推奨される.。
[0156] 又、 その深さは、 これがワイヤ電極の半径より大きいと、 ヮィャ電極が溝の内面に密着する以前に両口一ラの外周面同 士が接触することとなり、 ワイヤ電極をしつかり と挾持する ことができなく なるので、 溝の深さはワイヤ電極の半径に等 しいかそれ以下とするのが望ましい。
[0157] 又、 通電中に於けるローラとワイヤ電極の接触を確実にす るため、 ローラ 101 及び 10 に、 ワイヤ電極との接触部分 に向かう弾性力を作用させることが推奨される。
[0158] そのため図示した実施例のものに於ては、 引張りバネ 108 、 108により、 ローラの支铀 102 の両嬙を、 該ローラがワイヤ 電極と接触する部分へ向けて引っ張るように構成してある。
[0159] 即ち、 支軸 102 が貫通する支持枠 103 の軸孔 103a、 103aは、 第 10図及び第 11図に示す如く 、 該ローラがワイヤ電極と接触 する部分へ向けてローラの半径方向に沿って延びるよう細長 く形成されており、 支持枠 103 に対し摺動可能な軸保持板 10 5 、 105が、 支軸 102 の両端で、 支軸 102 に固く嵌め込まれ ている。
[0160] 更に、 軸嬸保持板 105 、 105には、 ビン 106 、 106が固着 され、 又、 支持枠 103 にはピン 107 、 107が固着されており、 これらのピン 106 、 106、 及び 107、 107間には、 それぞれ 引張りバネ 108 、 108が取り付けられている。
[0161] 従って、 支軸 102 は支持枠 103 に対して第 10図及び第 1 1図 · 中左右方向へ移動可能であり、 これが引張りバネ 108 、 108 の弾性力により ローラとワイャ電極の接触部分方向へ向けて 引っ張られるため、 ローラ 101 に対して弾性力が作用し、 こ れによってワイヤ電極 504 、 504はローラ 101 、 101ズ 間に 確実に挾持されるものである。
[0162] 給電ブラシ 110 、 1 10' は、 いずれもローラ 101 、 101' の側面に接触せしめられており、 ローラ 101 、 10 を介し て、 ワイャ電極 '504 に大電流パルスを安定供給し得るように なっている。
[0163] 尚、 ワイヤ電極の張設作業及び加工開始時等に於けるロー ラ 101 及び 10 の接離動作を行なわせるための回動アーム 109、 109, の開閉作動は、 ワイヤ電極張設のための一連の 作業を制御する制御装置からの指令に基づいて自動的に行な われる。
[0164] 而して、 第 10図及び第 12図に示した実施例に於ては、 ロー ラ 101 及び 10 をそれぞれ単一の部材で構成したが、 例え ば、 第 13図に示す如く、 ローラ 101 及び 10 をそれぞれそ の厚さ方向に二分割して二つの部材 、 U、 及び 1Aゾ 、 1A により構成し、 各部材にそれぞれ 1条宛の電極案內溝 101aを 形成するようにしても良い。
[0165] 又、 ここでは各ローラ部材 101Α、 101Α、 ΙΟΙ Α^ 、 101 は いずれも支輸 102、 102' により、 互いに他のローラとは無 関係に独立して回転し得るように支承されている。
[0166] 他の構成要素は第 10図乃至第 12図に示したものと同様であ る。
[0167] 而して、 第 13図に示したような構成であると、 2本のワイ ャ電極 504 、 504が互いに反対方向へ走行せしめられるとき に、 一対のローラ部材 101 A、 10 Uが互いに反対方向へ画転せ しめられ、 同様にローラ部材 101 と 101 も互いに反対方 向へ回転せしめられるので、 各ローラ部材はワイヤ電極の走 行に円滑に追従してヮィャ電極とローラ間の摩擦が減少せし められる。
[0168] これらの给電装置の構成は叙上のものに限定されるもので はなく 、 例えば、 一対のローラを互いに接近若し く は開離さ せるための支持機構としては、 前述のヒ ンジ方式の他、 例え ばローラを、 第 10図中左右または上下その他の方向にモータ、 油圧シリ ンダ、 電磁石等により移動させる装置が利用でき、 又、 各ローラに.対してワイヤ電極との接触部分へ向って弾性 力を作用させる機構や、 給電ブラシの形態及びその取付け位 置等々は必要に応じて適宜設計変更されるものである。
[0169] 例えば袷電ブラシを口 ッ ド伏の通電刷子とする外、 ローラ と支铀とが一体となっていて前記支铀が軸保持板に軸受を介 して回転自在に支持されている場合には、 袷電ブラシや前記 通電刷子を支軸のー嬸又は両嬸に電気的に接触させ、 支铀を 介して通電ローラ A及び Bに通電するように構成することも 可能である。
[0170] 第 14図及び第 15図は本発明に係るワ イ ヤカ ツ ト放電加工装 置の一実施例に於てヮィャ電極の張設過程を段階的に示す説 明図、 第 16図乃至第 18図はワイヤ電極を第 1 のアーム又は加 ェへッ ドに設けた電極懸架装置により第 2 のアーム又は加工 へッ ドに設けた電極返送装置へ懸け渡す過程を 階的.に示す ΐ兑明図である。 · '
[0171] 而して、 第 14図及び第 15図中、 501はカラム、 502は上記 カラム 501 に対して図中上下方向へ移動可能に且つ加工位置 へ向けて突出するよう設けら'れた第一のアーム又は加工へッ ド、 5·03は上記カ ラム 501 に対して図中上下方向へ移動可能 に且つ加工位置へ向けて突出するよう設けられた第二のァー ム又は加工ヘッ ド、 504はワイヤ電極、 505はワイヤ電極供 袷ド ラ ム、 506乃至 512はワイヤ電極供給のためのガイ ドロ ーラ、 513はガイ ドローラ 51 1 に対して接離可能に設けられ たブレーキローラ、 514は電極折返しローラ、 515及び 516 は通電ローラ、 517及び 518は電極位置決め用のダイ スや舟 型等の案内 517a及び 518aを画動させるためのヮィャ電極面動 装置、 519は上記電極折返しローラ 514 を第二のアーム又は 加工へッ ド側で保持してヮィャ電極 504 を Uター ンさせて第 一のア ーム又は加工へッ ド 502 側へ送り返す電極返送装置、 520 及び 521は押えロ ー ラ、 522はキヤプスタ ン、 523はキ ャブスタン 522 に対して接離可能に設けられたビンチローラ、 524 乃至 526はヮィャ電極画収のためのガイ ドローラ、 527 は電極巻取り ドラム、 528は入れ子状に伸縮可能な電極懸架 装置、 529は分割型の加工液噴出ノズル、 530は加エタンク、 531 は加工タ ンク内に設けられた載物台、 532は X輸方向移 動テーブル 533 及び Y铀方向移動テーブル 534 並びにそれら の駆動モータ 535 及び 536 等から成るク ロススライ ドテープ ル、 537はベッ ド、 538は載物合 531 上にク ラ ンプ等で固定 された被加工体、 539は通電ローラ 515 を介してワイヤ電極 504 と被加工体 538 間に放電加工用の電圧パルスを印加する. 電源装置であ,る。
[0172] 而して、 第 14図は、 加工準備段階に於けるワイヤ電極 504 の布設手順を示しており、 当初の段階では、 ワイヤ 極供給 ドラム 505 から引き出されたワ イ ヤ電極 504 は、 ワ イ ヤ電極 供給のためのガイ ドロ—ラ 506 乃至 511 を経て、 これから図 中点線で示す如く 直接キヤプスタ ン 522 及びビンチローラ 523 へ導かれ、 次いで電極回収のためのガイ ドローラ 524 乃至 526 を経て電極卷取り ドラム 527 に II収されるよう接続されてい る。
[0173] このとき、 ガイ ドローラ 507 、 509 、 並びにブレーキ口一 ラ 513 は、 いずれもそれぞれに対応するガイ ドローラ 506 、 508 、 511 から離れており、 押えローラ 521 もガイ ドローラ 512 から離れ、 通電ローラ 515 と 516 も互いに離れ、 押え口 ―ラ 520 も第 16図に示すような加工中に於ける位置より も図 中右側へ変位した状態にある。
[0174] 又、 電極位置決め用の案内 517a及び 518aとしては、 例えば 特願昭 58― 194952号、 同 58 - 210374号等に記載の開閉型のダ ィ スゃ舟型等の案内が採用される。
[0175] これらの案內 517 a及び 518aを具備する電極画動装置 517 及 び 518 は開離するか、 又は図中左側へ退避せしめられ、 分割 型加工液噴出ノ ズル 529 も開いた状態におかれる。 更に又、 加工中は電極返送装置 519 側に移動して保持される折返し口 'ーラ 514 も、 第 14図に示す状態に於ては電極搬送装置 528 の 先端に取り付けられた状態にある。
[0176] 而して、 加工を開始するに当たっては、 油圧或いはモータ 等を動力源として伸縮するテレスコ ープ式の電極懸架装置 528 を、 図に示^如く徐々に伸县させる。 然るときは、 ガイ ドロ ーラ 511 とキヤブスタ ン 521 の間に張られているワイャ電極 504 は、 電極懸架装置 528 の先端に取り付けられている電極 折返しローラ 514 に引っ掛けられて図中下方へ引き伸ばされ る。 その際、 ガイ-ドローラ 507 、 509並びにブレーキローラ 513 等はそれらに対応するガイ ドローラ 505 、 508、 51 1か ら離れているため、 ワイヤ電極 504 は電極懸架装置 528 の伸 县に伴つて供袷ドラム 505 から自由に引き出される。
[0177] 尚、 折返しローラ 514 の外周には、 ワイヤ電極が脫落しな いようにこれを保持し且つガイ ドするための溝が形成されて いる o
[0178] 而して、 電極懸架装置 528 が伸县してその先端が第二のァ ーム又は加工へッ ド 503 内に設けた電極返送装置 519 達す ると、 折返し α —ラ 514 は電極懸架装置の先端から離脱し、 返送装置 519 によって捕捉される。 その間の様子を、 第 16図 乃至第 18図を参照しつ、説明する。
[0179] これらの図には、 電極懸架装置 528 の先端部分と電極返送 装置 519 の構成が示されており、 図中、 528aはテレスコープ 式の電極懸架装置 528 の最先端口 ッ ド、 528bは上記口 ッ ドの 先端に取り付けられた.電磁石ホルダ、 528.Cは電磁石の鉄芯、 128dはコイル、 528e、 528e (これらの図ではその一方のみを 描いてある。 ) は、 その一端が上記鉄芯 528cの磁極に固着さ. れ、 他端には電極折返しローラ 514 の铀 514aを吸着するため の凹部 528az が形成されたローラ吸着子である。
[0180] 又、 電極返送装置 519 の構成要素中、 519aはケーシング、 519bは上記ケーシングに.対して回動自在に軸支された枠体、 - 519cは上記枠体の画動軸に上記枠体と共に画転す'るよう固着 された歯車、 519dは中間歯車、 519eはモータ 519 fの画転軸に 固着されると共に上記中間歯車 519dに嚙み合わせられたゥォ ームギア、 519 gは電磁石、 519h、 519h (図にはその一方のみ を描いてある。 ) はその一端が上記電磁石 519gの磁極に固着 されると共に他端には電極折返しローラ 514 の輸 514aを吸着 するための凹部 519 が形成されたローラ吸着板、 519 iはケ シング 519a内面側壁に取り付けられた電磁石、 519jは铮体 519bが閉じられたとき電磁石 519 iに吸着されて枠体が開く の を防止する鉄材である。
[0181] 而して、 第 16図に示す如く、 ヮィャ電極 504 を巻き掛けた 折返しローラ 514 が、 電極懸架装置 528 の先端に設けた電磁 石形式の吸着子 528e、 528eに吸着された状態で電極返送装置 519 に接近して来る過程では、 折返しローラ 514 の進行を驵 害しないよう、 電極返送装置 519 の枠体 519bは上に持ち上げ て開いた状態にしておく 。
[0182] 電極懸架装置 528 が更に伸县して、 第 16図に示す如く折返 しローラ 514 の軸 514_aが電極返送装置 519 のローラ吸着扳 51 9 hの先端の凹部 519 に受容されると、 電極懸架装置に取り 付けられている電磁石のコィル 528 dへの通電を断ち、 代わり に電極返送装置 519 側の電磁石 519gに通電を行なって、 折返 しローラ 514 の铀 514aを電磁石 519gのローラ吸着板 519h、 51 9 hに吸着させる。'
[0183] 従って、 この時点で電極懸架装置 528 を収縮させると、 折 返しローラ 514 は懸架装置 528 のローラ吸着子 528e、 528eか ら離^し、 電極返送^置 519 側のローラ吸着板 519hに吸着さ れた状態で残される。
[0184] 次いで、 モータ 519 fを作動させて、 第 18図に示す如く枠体 519bを閉じ、 電磁石 519 iに通電を行なって枠体に設けた鉄材 519jをこれに吸着させる。
[0185] 然るときは、 ワイャ電極 504 に張力が加えられても、 枠体 519bは閉じられた伏態を維持し、 これによつて折返しローラ 514 は電極返送装置 519 側に保持される。
[0186] 以上の如く して、 折返しローラ 514 が第二のアーム又は加 ェへッ ド 503 に設けた電極返送装置 519 の側へ移動、 保持せ しめられると、 ワイヤ電極 504 は第一のアーム又は加工へッ ド 502 と第二のアーム又は加工へッ ド 503 との間を往復する 状態で U字伏に張設せしめられる伏態となる。
[0187] 然る後、 第 15図に示す如く、 電極懸架装置 528 を完全に収 縮させ、 次いで押えローラ 520 及び 521 を図中左方向へ移動 させて第一及び第二のァーム又は加工へッ ド間で往復張架さ れているワイヤ電極を互いに接近、 接触させると共に、 ガイ ドローラ 507 、 509 並びにブレーキローラ 513 をそれぞれガ ィ ドローラ 506 、 508 、 511 に当接せしめ、 通電ロ一ラ 516 も左側へ移動させてもう一方の通電ロ一ラ 515 と接触させ、 更にまた、 電極回動装置 517 及び 518 を図中右方向へ変位せ しめることによりそれぞれに設けられた電極位置決め案内 51 7a及び 518aにより ワイャ電極を一定位置に保持せしめ、 キャ ブスタン 522 を画転させることにより ワイヤ電極をゆつ く り と走行せしめる。
[0188] 次いで、 分割型加工液噴出ノ ズル 529 を閉じて加工液の供 袷を開始し、 電源.装置 539 を作動させてヮィャ電極 504 と被 加工体 538 閭に電圧パルスを印加すれば加工可能な状態とな るので、 ク ロススライ ドテーブル 532 のモータ 535 及び 536 を、 図では省略した数値制御装置の指令に基づき駆動してヮ ィャ電極 504 と被加工体 538 間に所定の加工間隙を保ちつ 、 被加工体を加工送りすれば、 被加工体が所望の形状に加工さ れる。
[0189] 尚、 ワイャ電極画動装置 517 及び 518 は、 後に第 24図乃至 第 26図を用いて説明するものと同一のものであってよい。
[0190] 次に、 第 19図を参照しつ 、、 上記とは別異のヮィャカ ツ ト 放電加工装置に就いて説明する。
[0191] この装置では、 複数のワイヤ電極リ ールが用いられ、 これ ' ら複数のリ ールから引き出された複数のワイヤ電極が、 共通 の加工場所を通過し、 加工に参画する。 而して、 図を簡略に するため、 図には示してないが、 この形式のワイヤカ ツ ト放 電加工装置に於ても、 上記複数のワイヤ電極の一部ぜしく は 全部を往復二線式として使用し得るものである。
[0192] 第 16図中、 601はカ ラ ム、 602は上記カ ラム 101 に対して 図中上下方向へ移動可能に且つ加工場所へ向けて突出するよ う設けられた第 1 のアーム又は加工へッ ド、 603は上記力ラ ム 601 に対して図中上下方向へ移動可能に且つ加工位置へ向 けて突出するよう設けられた第 2のアーム又は加工へッ ド、 60 は切断加工用ワ イ ヤ電極、 605は仕上加工用ワ イ ヤ電極、 606 は切断加工用ワ イ ヤ電極供袷ドラム、 607は仕上加工用 ワ イ ヤ電極供給ドラ ム、 608乃至 613は上記加工用ワ イ ヤ電 極 604 及び仕上加工用ワイヤ電極 605 が (それらの表面が絶 - 縁処理されていない場合を除いて) 互いに接触しないように .上記両ワ イ ヤ電極 604 及び 605 を案内するローラ、 614はブ レー-キロー 、 615乃至 618は、 前記ガイ ドロ一ラ 608 乃至 613 と同様なワイヤ電極回収のためのガイ ドローラ、 619は 切断加工用ワ イ ヤ電極 604 に加工用電圧パルスを供給する通 電ローラ、 620は仕上げ加工用ワ イ ヤ電極 605に仕上げ加工 用電圧パルスを供袷する通電ローラ、 621はキヤプスタ ン、 622 はビンチローラ、 623は上部ワ イ ヤ電極案内 24を面転自 在に保持する装置、 625は下都ヮィャ電極案内 626 を回転自 在に保持する装置、 627は切断加工用ワ イ ヤ電極 604 を画収 する巻取り ドラム、 628は仕上げ加工用ヮィャ電極 605 を画 収する巻取り ドラム、 629は加工液噴出ノ ズル、 630は加工 タ ンク 、 631は加工タ ンク 30内に設けられた載物合、 632は X铀方向移動テーブル 633 及び Y铀方向移動テーブル 634 並 びにそれらの駆動モータ 635 及び 636 等から成るク ロススラ ィ ドテーブル、 637 はべッ ド、 38は載物台 31上にクラ ンプ等 で固定された被加工体、 639及び 640は、 それぞれ通電ロー ラ 619 及び 620 を介して、 ワイヤ電極 604 、 605 と被加工体 638 との簡に所定のビーク値及び波形を有する放電加工用の 電圧パルスを印加する電源装置である。
[0193] 而して、 第 19図は、 切断加工用及び仕上げ加工用のワイヤ 電極 604 及び 605 を張設した状態を示しており、 ヮィャ電極 供給ドラム 606 及び 607 から引き出された両ワイャ電極 604 、 605 はワイャ電極供给のためのガイ ドローラ 608 乃至 613 を 経て、 被加工体 638 からワイ ヤ電極回収用ガイ ドローラ 615 、 616 を通過し、 キヤブスタ ン 621 及びビンチローラ 622 へ導 かれ、 更にガイ.ド.ローラ 617 、 618 を経てそれぞれ加工用ヮ イ セ電極巻取り ドラム及び仕上げ加工用ワイ ヤ亀極巻取り ド ラム 628 に 11収される。
[0194] なお、 各ガイ ドローラ 608 乃至 613 、 及び 616 乃至 618 、 両通電口ーラ 619 、 620 、 キヤブスタ ン 621 及びピンチロー ラ 622 には、 それぞれ接近して 2つの溝が形成されており、 上記それぞれの溝に切断加工用ヮィャ電極 604 及び仕上げ加 ェ用ワイ ヤ電極 605 が収まり、 通常その表面に絶緣処理がさ れていない両電極 604 及び 605が接触することがないように 構成されている。
[0195] 上部ワイ ャ電極案内 624 及び下部ヮィ ャ電極案内 626 は、 加工開始前には開いた状態にあり、 両ヮィャ電極 604 、 605 がそれぞれワイャ電極案内 624 及び 626 部分に供袷されると 閉じられるように構成されている。
[0196] 而して、 上記両ヮィャ電極 604 及び 605 が所定の電極経路 に ¾つて布設され、 上部及び下部のワイヤ電極案内 624 及び
[0197] 625 によって、 被加工体 638 の加工部分を通って張られた後、 キヤブスタ ン 621 を画転させ、 電極を上記経路に沿って移動 させる。
[0198] これと同時に噴出ノ ズル 629 から加工液の供袷が開始され、 電源装置 639 から、 切断加工用ワイ ヤ電極 604 には通常の切 断加工用の電圧パルスが、 又、 仕上加工用ワイヤ電極 605 に は仕上加工に適した電圧パルスが、 それぞれ印加される。
[0199] 而して、 ク ロススライ ドテーブル 632 のモータ 635 及び 636 を図面 は省略した数値制御装置から送られる指令パルスに より駆動して、 両ワイヤ電極 604 、 605 と被加工体 638 間に 所定の間隙が保たれ、 且 、 両ワイヤ電極 604 、 605 が被加 ェ体 638 上で所望の加工鹼郭線を画く ように、 被加工体 638 " を加工送りする。
[0200] このとき、 上記加工輪郭線上で、 両ワイ ヤ電 のう ち切断 加工用ヮィャ電極 604 が先行し、 これに仕上げ加工用ワイヤ 電極 605 が一定の距離を隔て ゝ追随する形で加工送りが行わ れ、 これにより通常の切断加工と仕上加工とが同時に行なわ れる。
[0201] 又、 この時の数値制御加工送りに際しては、 後に詳細に説 明するように、 仕上加工用ワイヤ電極 605 は、 切断加工用ヮ ィャ電極 604 対して与えられる工具シフ ト量より も、 適宜の 仕上げ代分だけ余分にシフ 卜される。
[0202] 以下、 第 20乃至至第 29図を参照しっ ゝ加工用ワイヤ電極及 び仕上げ加工用ヮィャ電極の案内による位置'決めの伏態を具 体的に説明する。 第 20図乃至第 23図は、 第 24図乃至第 26図に示す画動装置に 取り付けられるワイャ電極案内の一構成例を示す上面図であ る。
[0203] 尚、 下部案内 625 の構成は、 実質的に、 上部ワイヤ電極案 內 624 のそれと同一であるので、 こ こでは上部ワイヤ電極案 内 624 の構成についてのみ説明する。
[0204] 図中、 641及び 642は、 それぞれに切断加工用ワイヤ電極 及び仕上加工用ヮィャ電極を受容する凹部 641a及び 641 bが形 成され、 且つ、 互いに回動自在にヒ ンジ結合された一対のガ ィ ド部材、 643はガイ ド部材 641上に設けたビン 641 cによつ て铀支され、 ガイ ド部材 641及び 642上のビン 641 b及び 642b 間 弾性力を作用させて、 外力が加わ、 らないときにはガイ ド部材 641 と 642 とを、 第 17図に示す如く開いた伏態に保つ スプリ ング、 644はガイ ド部材 642を両ワイヤ電極 604、 6 05の中心軸を舍む一平面内で画勤させ、 把持する把持枠、 6 45は上記把持枠 644を左右方向に駆動する油圧シリ ンダ、 6 46は上記ガイ ド部材 641の凹部 641 b内に仕上加工用ワイヤ電 極 605 が挾持されたとき、 上記凹部 641 b内に挿入された上記 仕上加工用ヮィャ電極 605を一定位置に保持する押えビンで ある。
[0205] 而して、 加工に先立って切断加工用ヮィャ電極 604 及び仕 - 上加工用ワイャ電極 605 を所定の電極経路に沿って引き画す 際には、 第 17図に示す如く 、 ガイ ド部材 642 は上方に起立せ しめられている。
[0206] ワイャ電極 604 及び 605 の布設作業が完了して、 被加工体 638 の加工さるべき部分にこれら両ワイャ電極 604 及び 605 が張架されたときには、 これら両ワイヤ電極 604 及び 605 は 第 18図に示す如く ガイ ド部材 641 の凹部 641 a及び 641 bに嵌め 込まれる。
[0207] この時点で、 油圧シリ ンダ 645 を駆動して把持枠 644 を図 中右方向へ移動させると、 上記把持枠 644 がガイ ド部材 642 の外側面を押圧し、 これをスプリ ング 643 の弾性力に抗して 図中時計方向へ回動せしめ、 最終的には第 19図及び第 20図に 示す如く '、 ガイ ド部材 641 の凹部 641 a、 641 bと、 同 642 の凹 所 641 a、 642bが対向せしめられ、 ワイ ヤ電極 604 及び 605 が 互いに相対向している上記 GD部 641 a、 641 b. 642a. 642b内に 納められる。
[0208] 次いで、 第 19図に示す如く押えピン 646 を上記凹部 641 b及 び 642 b内へ揷入するこ とにより 、 仕上加工用ワイ ヤ電極 605 は上記凹部内で一定位置に保持される。
[0209] このとき、 ガイ.ド部材 6 及び 642 の外側面は把持枠 644 の両側板によって挾持されているため、 開く ことがな く 、 ヮ ィャ電極 604 及び 605 は確実に保持される。
[0210] 次に、 ワイ ヤ電極案内 624 、 626 はそれぞれ支承装置 623 、 625 上に取り付けられて使用されるものであるから、 ここで は支承装置 623 、 625 とこれに対するワイヤ電極案內 624 、 626 の具体的な取付け状態並びに機能について、 第 24図乃至 第 26図を参照しつ ^説明する。
[0211] 但し、 両支承装置 623 、 625 の構成は同一であるので、 こ こでは第 1 のアーム又は加工へッ ド 602 側に設けられた支承 装置 623 についてのみ説明する。
[0212] 而して、 第 24図乃至第 26図中、 624は前出のワイヤ電極案 内であり、 前記の如く 、 ガイ ド部材 641 、 642 、 把持枠 644 、 油圧シリ ンダ 645 、 押えビン 646 等々から構成されている。
[0213] 又、 647は架台で第一のアーム又は加工へッ ド 602 に取り 付けられている。 648はその周縁部にウ ォームホイ一ル形式 の歯形 648aが形成され、 またその底面の突出部 648bが上記架 台 647に形成した凹部 647aに画動自在に嵌め込まれている面 動盤、 649は押えピン 646 を保持する押えビンホルダ、 650 は上記押えピンホルダ 649 中に内蔵され、 上記押えピン 646 にそれを外方に押し出す方向に弾性力を作用させるスプリ ン グ、 651は上記押えビンホルダ 649をガイ ド部材 641 、 642 に対して接離自在に支承する支持枠、 652、 652は上記画動 盤 648の上面に取り付けられ、 上記支持枠 651 を摺動自在に ガイ ドする支持枠ガイ ド、 653は、 上記画動盤 648 の上面に 取り付けられたモータ 654 の画耘軸に取り付けられ、 上記支 持枠 651 の側面に刻設されたラ ックギア 651 aと嚙み合わせら れたピ二オ ンギア、 655は上記架合 647 に取り付けられたモ —タ 656 の回転軸に取り付けられ、 上記画動盤 648 め周緑部 ' に形成したウ ォ ームホイ -ル形式の歯形 648 aに喻み合わせら れたウ ォ ームギアである。
[0214] 而して、 切断加工用ワ イ ヤ電極 604 と仕上加工用ワ イ ヤ電 極 605 がそれぞれ所定のヮィャ電極経路にそつて懸け渡され る際には、 ワイャ電極案內ダイ ス 624 のガイ ド部材 641 は、 第 17図に示す如く起立せしめられている。 また、 押えビンホ ルダ 649 を取り付けた支持枠 651 は、 これを図中左右方向へ 移動せしめるピニオ ンギア 653 を図中反時計方向へ画耘せし めることにより、 これに嚙み合う ラ ックギア 651 aを介して図 T/JP8 /00018
[0215] - 4 7 - 中右方向へ移動せしめられ、 そのため押えビン 646 はガイ ド 部材 641 、 642 から離れて最右端位置まで移動し、 この状態 で切断加工用ワイ ヤ電極 604 と仕上加工用ワイ ヤ電極 605 の 懸け渡しが行なわれる。
[0216] 而して、 第 19図に示す如く 、 ワイ ヤ電極 604 及び 605 の先 端部が第 2 のアーム又は加工へッ ド 603 に設けたガイ ドロー ラ 615 及び 616 からキヤプスタ ン 621 及びピンチローラ 622 間を通過し、 ガイ ドローラ 617 及び 618 を経てワイ ヤ電極巻 取り ドラム 627 及び 628 に巻き付けられると、 油圧シリ ンダ 645 が作動せしめられてガイ ド部材 641 は第 22図及び第 23図 に示すような状態にセ ッ トされる。
[0217] 又、 これと同時に、 上記ピニオ ンギア 653 が図中時計方向 へ面転せしめられ、 支持枠 651 が図中左方向へ移動して、 押 えピン 646 がガイ ド部材 641 、 642 間の凹部 641 b、 642b内へ 侵入し、 スプリ ング 650 により仕上加工用ヮィャ電極 605 を 押圧して一定位置に保持する。
[0218] 第 24図には、 以上の如く してワイヤ電極案内ダイ ス 244 に 対する加工用ワイ ヤ電極 604 及び仕上加工用ワ イ ヤ電極 605 のセ ッ ト作業が完了した伏態が示されている。
[0219] 而して、 以上により被加工体の加工部分に切断加工用ワイ ャ電極 604 と仕上加工用ワイヤ電極 605 が一定の張力の下で 直線伏に張架せしめられると、 前記の如く切断加工用ワイヤ 電極 604 と被加工体 638 間には通常の加工用電圧パルスが印 加され、 仕上加工用ワイャ電極 605 と被加工体 638 間には仕 上げ加工用電圧パルスが印加され、 ク ロススライ ドテーブル 632 を数値制御装置により制御しっゝ、 被加工体を加工送り すると、 これによつて通常の切断加工と仕上げ加工とが同時 に行なわれる。
[0220] 而して、 加工期間中は、 加工輪郭線上では切断加工用ワイ ャ電極 604 が先行し、 常法に従って被加工体にヮィャカ ツ ト 放電加工を施すと共に、 上記切断加工用ヮィャ電極 604 に追 随する仕上加工用ワイャ電極 605 によって、 先に切断加工用 ヮィャ電極 604 により加工された面の仕上げ加工が行なわれ る。
[0221] 而して、 2本のワイャ電極 604 、 605 は、 公知の工具シフ トを除いて、 いずれも常時それぞれが加工を分担する加工輪 郭線に接していなければならない。
[0222] . 切断加工用ワイヤ電極 604 の関連に於ては、 被加工体 638 'には、 常法により所望の仕上げ と加工間隙を見込んだ N G 加工送りが与えられ、 これにより通常の輪郭加工が行なわれ るが、 仕上加工用ヮィャ電極 605 には、 仕上げ代に相当する 加工を行なわせながら、 これを加工輪郭線に沿つて移動させ るため、 モータ 656 の回耘軸に取り付けられたウ ォームギア
[0223] 655 を介して、 回動盤 648 の画勤角 0を制御することが必要 であある。 '
[0224] この第 24図乃至第 26図に示した装置を用いて、 切断加工と 仕上げ加工とを同時に行なう際の加工の様子は、 次に説明す る第 35図に示されている。
[0225] 切断加工用のワイャ電極 604 を回動盤 648 の回動中心に一 致させておく と、 上記回動盤 48が角度 だけ回転しても、 切 断加工用ワイヤ電極 604 は動かず、 仕上加工用ワイヤ電極 60
[0226] 5 のみが位置を変えるので、 切断加工用ワイヤ電極 604 によ る輪郭加工に影響を与えることなく、 仕上加工用ワイヤ電極 605 に適宜の仕上代相当分の工具シフ トが与えられ、 上記仕 上加工用ワイ ヤ電極 605 は、 切断加工用ヮィャ電極 604 に追 随してその移動軌跡に平行な経路を移動せしめられるもので ある。
[0227] 尚、 回動盤 648 の画動角 は、 両ワイ ヤ電極の中心線を結 ぶ直線と、 加工輪郭線の接線のなす角度が常時一定となるよ う制御すればよいので、 この制御のためのプログラムは極め て簡単なものである。
[0228] 以下、 第 27図乃至第 29図を参照しつ 、、 上記とは別異のヮ ィャ電極案内の構成に就いて説明する。
[0229] 第 27図乃至 S 29図は、 上記第 20図乃至第 23図に示したもの どは別異のワイ ヤ電極案内の一構成例を示すもので、 これら の図中、 701及び 702は、 それぞれにワイヤ電極を受容する 切欠部 701 a及び 702aが形成され、 且つ、 ヒ ンジ 703 によって 互いに回動自在に連結された一対のガイ ド部材、 704、 704 は前記の如く加工部分を往復する 2本のワイャ電極、 705は 図中左右方向へ移動せしめられ、 右方向へ進出したときには 第 28図に示す如く 、 上記ガイ ド部材 701 及び 702 を把持する 把持枠、 706は上記把持枠 705 を左右に駆動する油圧シリ ン ダ、 707は、 ガイ ド部材 701 及び 702 の切欠部 701 a及び 702a 内にワイ ヤ電極 704、 704 が挾持されたとき、 切欠部内へ揷 入されてワイヤ電極を一定位置に保持する押えビン、 708は、 ガイ ド部材 701 に取り付けられたビン 701 cによって支承され、 ガイ ド部材 701 及び 702 に取り付けられたビン 701 b及び 702b 間に弾性力を作用させて、 外力が加わ 、 らないときにはガイ ド部材 701 と 702 とを第 27図に示す如く開いた状態に保つス プリ ングである。
[0230] なお、 この実施例に於ては、 ガイ ド部材 701 及び油圧シリ ンダ 706 は、 第 17図乃至第 23図に示したワイ ヤ電極案内装置 62 と同様に、 同図に示された画動盤 648 と同様な部材の上 に取り付けられているものである。
[0231] 次いで、 第 29図に示す如く、 押えビン 707 を切欠部 701 a、
[0232] 701 bが対向して形成するス リ ッ ト内へ挿入することにより、 ワイ ヤ電極 704、 704は上記ス リ ッ ト内で一定位置に保持さ - れる。
[0233] このとき、 ガイ ド部材 701 及び 702の外側面は把持枠 705 のアーム 705 a及び 705bによつて挾持されているため.、 開 こ とがなく、 ワイヤ電極は確実に保持される。 ' 又、 ガイ ド部材 701 及び 702の先端側は外側へ向けて次第 に広がるよう傾斜させて形成されているため、 押えビン 707 の挿入が容易である。
[0234] 而して、 このワイ ャ電極案内装置は、' 前記装置 624 と同様 に使用し得るが、 特に、 第 30図乃至第 34図及び第 40図乃至第 42図に示すように使用することが推奨されるものである。
[0235] 而して、 第 30図は、 往復二本のワイ ヤ電極を加工予定線の 接線方向に整列させて加工する例であり、 戻り側のワイヤ電 極 604 bを加工予定線に沿って先行させ、 その後を新たに供袷 されるワイヤ電極 604a追随させ、 仕上げ加工を行なわせる例 を示し、 第 31図は、 往復二本のワイヤ電極を加工予定線の法 線方向に整列させて被加工体 638 を切断加工する例を示して いる。 又、 第 32図は、 往復二本のワイヤ電極が加工輪郭線に沿つ て移動する様子を示すものである。
[0236] 第 31図に示した加工方法を採用すると、 第 33図に示す如く 傷みの烈しい戻り側のワイャ電極の方に大きな加工間隙が生 じ、 加工の最前線に不均衡が生じるから、 これを均齊ならし めるため、 戻り側ワイャ電極 604bを供袷側.のヮィャ電極 604a より微小距離遅れさせておく ことが推奨される。
[0237] 次に、 第 36図乃至第 39図について説明する。
[0238] 第 36図乃至第 39図中、 605' 605〃及び 605 はいずれ も仕上加工用ワイヤ電極である。
[0239] 第 36図に示したものは 1本の切断加工用ワイヤ電極 604 と 2本の仕上げ加工用ワイヤ電極 605^ . 605〃を使用して加 ェを行なう ものであり、 これら ' 3本のワイヤ電極はいずれも 同一 のワイヤ電極であり、 且つそれぞれのワイヤ電極間に 一定の間隔が与えられた状態で加工が行なわれている。
[0240] 而して、 切断加工用ワイヤ電極 604 によって通常の切断加 ェが行なわれると、 上記ワイヤ電極 604 に追随する仕上加工 用ワイヤ電極 605Z によって中仕上加工が行なわれ、 更にこ のワイヤ電極 605 に追随する最終仕上用ワイヤ電極 605 によつて鏡面仕上げ加工が施されるものである。
[0241] 従って此の方式によれば、 通常の切断加工と中仕上加工、 更には鏡面仕上加工を並行して同時に行なう ことができるの で、 全加工所要時間を大幅に短縮することができる。
[0242] 第 37図に示したものは、 1本の切断加工用ワイヤ電極 604 と上記ワイヤ電極 604 より も小径の 2本の仕上加工用ワイヤ 電極 505^ 505〃を用いて加工を行なう例である。 このようにすると、 切断加工用ワイヤ電極 604 と、 小径の 仕上加工用ワイヤ電極 505κ 、 505〃の間の空間を利用して 加工間隙内に多量の加工液を供給することができるので、 冷 却効果を大幅に増進することができ、 · より大電流で、 劾率的 に精密加工が行ない得るようになる。
[0243] 尚、 加工輪郭線の形伏等によっては、 第 38図に示す如く、 二本の仕上加工用ワイヤ電極 605Ζ 、 605Ζ 間に一定の間隔 を持たせた状態で仕上加工を行なえば、 より多量の加工液を 供袷することができ、 冷却効果を更に一層増大することがで さる。
[0244] 第 39図に示したものは、 1本の切断加工用ワイヤ電極 604 と、 それより も大径の 1本の仕上加工用ワイヤ電極. 605 を 使用して加工を行なう ものであり、 この場合にも加工間隙が 広げられ、 当該間隙内に多量の加工液を供給するヒとができ るので、 冷却劾果を大幅に増大し得るものである。
[0245] なお、 上記第 35図乃至第 39図の各加工に於ては、 仕上加工 用ワイ ヤ電極.605 、 605' 、 605 、 605 による所定取代 の除去に対する加工速度が、 切断加工用ワイ ヤ電極 604 によ る切断速度とほぼ同一またはそれ以上となるように電気的な 加工条件や加工取代、 或いは更にワイヤ電極の材質選定を行 なわなければならないこと当然であり、 さ らに必要ならば、 仕上加工用ワイヤ電極に与える張力を、 前段の加工で使用す る電極に与えるものより順次より大き く設定して加工精度の 向上を計ることも推奨されるものである。
[0246] 而して、 叙上の如く構成すれば、 本発明によるときは、 通 常の切断加工と切断面の仕上加工とが同時に行なえ、 然も、 上記それぞれの加工段階でそれぞれ最適な径、 及び材質のヮ ィャ電極が使用でき、 且つそれぞれの加工に応じた電圧パル スを印加しつ 加工を行なう ことができるので、 短時間內に 能率的に、 被加工体に良好な加工を施すことができる。
[0247] 尙、 上記の実施例の構成も、 本発明の範囲を限定するもの ではない。 即ち、 例えば、 上記では切断加工用ワイヤ電極を 1本とし、 仕上加工用ワイヤ電極を 1本又は 2本としたが、 その本数は加工の状態に応じて適宜に変更できるものである。 従って、 切断加工用ワイ ヤ電極を複数本の細いワイ ヤ電極 とし、 仕上加工用ワイ ヤ電極を大径の 1本のワイ ヤ電極とし てもよ く 、 更には、 切断用及び仕上用ワイヤ電極を共に小径 の複数のワイヤ電極としてもよい。 . · 第 40図乃至第 42図図、 中実線で示されたワイ ヤ電極 604a、 604bは、 常時略上記の如く加工進行方向に.整列せしめられて いる。
[0248] 即ち、 被加工体 638 が図中矢印で示きれている方向に加工 送り されているとすると、 '両ワイヤ電極の中心を結ぶ直線が 上記加工送り方向と一致するよう、 両ワイヤ電極の関係位置 を制御するものであるが、 第 40図にに於ては、 上記制御に加' えて、 先行する切断加工用のワイ ヤ電極 604bを、 後続する仕 ヮィャ電極 604aを中心として図中一点鑌線で誇張して示す微 小角度範囲内で往復スィ ング運動せしめるものである。
[0249] そのため、 被加工体 638 とワイヤ電極 604a、 604bとの間に は、 1本のワイヤ電極を用いて加工する場合に比べて格段に 広い加工間隙 690 、 690 が形成されるこ ととなり、 この加工 間隙内へ供袷される加工液の流量は大ぃに増進され、 冷却効 果が増大するので、 大電流パルスを用いて加工を行なう こと が可能となり、 加工効率が大幅に向上すると共に、 放電圧力 による電極の撓みも減少し、 高精度の加工が可能となる。
[0250] 又、 第 41図、 第 42図に示す実施例においては、 上記スィ ン グ運動は、 両ワイヤ電極の接触点を運動の中心として行われ、 上記第 40図に示す場合と同様に、 広い加工間隙 690 、 690 が 形成されることとなる。 '
权利要求:
Claims

番青求 の 範画
〔 1 〕 供給リ ールから引き出され、 所定の経路を通過して、 被加工体の加工に使用され、 面収装置に回収されるワイ ヤ電 極を、 上記被加工体の加工部を通過させた後、 これを折り返 してもとの経路に沿って溯行させ、 上記被加工体の加工部を 再び通過させた後、 回収するよう構成し、 この往復二本のヮ ィャ電極により同時に一つの被加工体に加工を施すことを特 徵とするヮ'ィャカ ツ ト放電加工方法。
〔 2〕 往復二本のワイヤ電極が、 加工を行なう場所に於て、 互いに平行に密着して反対方向に走行せしめられる請求の範 囲第 1 項記載のワイヤ力 ·ッ ト放電加工方法。
〔 3〕 往復二本のワイヤ電極が、 被加工体上に描かれる加工 輪郭線の法線方向に常時整列するよう制御される請求の範囲 第 2項記戴のワ イ ヤカ ツ ト放電加工方法。
〔 4〕 往復二本のワイヤ電極が、 被加工体上に描かれる加工 輪郭線の法線方向に常時整列するよう制御される場合に於て 加工の最前線を均齊ならしめるため、 一度加工に供されて損 傷の多い方のワイヤ電極を、 始めて加工に供され損傷の少な い方ワイャ電極より微小距離、 遅らせて進行させる請求の範 囲第 3項記載のヮィャカ ッ ト放電加工方法。
〔 5〕 往復二本のワイヤ電極が、 被加工体上に描かれる加工 輪郭線の接線方向に常時整列するよう制御される請求の範囲 第 2項記載のヮィャカ ッ ト放電加工方法。
〔 6〕 往復二本のワイヤ電極が、 被加工体上に描かれる加工 輪郭線の接線方向に常時整列するよう制御される場合に於て、 一度加工に供されて損傷の多い方のヮィャ電極を、 始めて加 ェに供され損傷の少ない方ワイヤ電極より先行せしめ、 後者 により仕上加工を行なわせる請求の範囲第 5項記載のヮィャ 力 ッ ト放電加工方法。
〔 7〕 供袷リ ールから引き出されるワイヤ電極を折り返して 二本とし、 この往復二本のヮィャ電.極により同時に一つの被 加工体に加工をワイヤカ ツ ト放電加工装置であって、 ' ヮィャ電極の供給及び回収装置を具備する第 1 のアーム又 は加工へッ ドと、 上記第 1 のアーム又は加工へッ ドから供袷 されたワ イャ電極を折り返し上記第 1 のアーム又は加工 5 へ ッ ドに設けた画収装置に送り返す電極返送装置を具備す る第 2 のアーム又は加工へッ ドと、 被加工体を保持する装置 と、 上記被加工体と上記第 1及び第 2 のアーム又は加工へッ ドの間を往復するヮィャ電極とを互いに接近对向させる加工 送り装置と、 上記被加工体とワイヤ電極の間に放電加工用電 圧パ 10 ルスを印加する電源装置並びに給電機構と、 上記 被加工体とワイャ電極が接近対向せしめられて形成される加 ェ間隙に加工液を供狯する装置とを備えたことを特徵とする ワ イ ヤカ ツ ト放電加工装置。
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法律状态:
1986-07-31| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): US |
1986-07-31| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): DE FR GB IT |
1986-09-18| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1986900841 Country of ref document: EP |
1987-02-25| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1986900841 Country of ref document: EP |
1991-05-02| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1986900841 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP60005943A|JPH0532174B2|1985-01-18|1985-01-18||
JP60/05943||1985-01-18||
JP60021793A|JPH0641067B2|1985-02-08|1985-02-08|ワイヤカット放電加工方法及び装置|
JP60/21793||1985-02-08||
JP60/75361||1985-04-11||
JP7536185A|JPS61236429A|1985-04-11|1985-04-11|Wire cut electric discharge machine|
JP7940085A|JPH0628816B2|1985-04-16|1985-04-16|ワイヤカット放電加工方法|
JP60/79400||1985-04-16||DE19863679009| DE3679009D1|1985-01-18|1986-01-17|Schneiddrahtfunkenerosionsbearbeitungsverfahren und vorrichtung.|
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